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作者:久住四季
挿絵:甘塩コメコ
(※画像は無関係です)
印象
- 原点主義、もといクラシカルな仕上がり。
- 巻頭の人物紹介、某氏の異称が「三羽烏」から「迷刑事」になっていて、思わず笑ってしまいました。
感想
キャラクターよりも、作品の構造自体が魅力的でした。
不自然な死。
荒唐無稽な解決編。
そして・・・。
その裏で繰り広げられていたトリックスターのギャンブルめいた駆け引き。
相手の手を読みあっての高度なアドリブはスゲーです。
前作同様、終盤のラストスパートに惚れ惚れしました。
「全ての可能性を消去して、残ったものが真実」
変化球だけれど、ミステリのストライクゾーンに収まっているのが凄いと思いました。
(ある意味、王道だったと言っても良いかと)