三千世界の鴉を殺し(12)
作者:津守時生
挿絵:麻々原絵里依
この作品を語る上で欠かせないアイテムである「PH*1」
あれを面白がる主人公の気持ちが、理解出来るような気がする今日この頃w。
【内容】
無精髭で女たらしの憲兵隊隊長。
軽くて陰険・・・・・・そんな最初のイメージとは裏腹に
マルチェロ・アリオーニ大尉は、実は頭のキレる頼れる協力者だった。
いつのまにか、喧嘩友達のようになつく彼とともに、
バーミリオン星、そして銀河連邦宇宙軍に巣食う
謎の解明に挑むルシファ。
だが、ドミニクと彼の情事を知ったドミニクの夫・ブライアン・バンカーが、怒れる白ゴリラと化し、ルシファに決闘を・・・・・・!?
(裏表紙より)
まず、この作品の背景について若干補足を。
- ジャンルは、スペースオペラ
- 一番雰囲気が近いのは、スカーレット・ウィザード(茅田砂胡)かな
- 引用した文中にある「ルシファ」が主人公
- 彼は宇宙軍に所属する優秀なエリート軍人でしたが、
- ある任務に成功したものの、甚大な損害を与えたと上層部に看做され副官ともども辺境の惑星に左遷されます
- 尋常でないトラブルメーカーでもある主人公
- 新しい任官先でも、早速人間関係で悶着を
- 伴に赴任した副官が、それを助け任地に馴染んでいく中
- 辺境にしては不可解な大事が頻発します
- 裏をあたる主人公は、この地に隠された秘密に触れ、謎の解明に挑まざるを得なくなります
【感想】
こりゃぁ、スゲー。
白ゴリラですら、いじましく見えるなんて思わなかった(笑)。
「やっと来たな、白い密林の王者め。野生の掟で決着をつけるぜ」
「密林って・・・・・・それ、全然遠回しな言い方になっていないわよ」
陰で夫が白ゴリラと呼ばれているのを知っているドミニクが爆笑する。
(151頁:ルシファとドミニク / ドミニクの夫、バンカーを評して)
非が奈辺にあるのかは、言わずもがな。
にしてもこれはあんまりです、腹が、腹がぁ!!
【蛇足】
作中の伏字は自分自身への踏み絵にしか見えません。
どんな文字を当てはめるかは自分の品性次第、と言うことでw。
【追記】全プレ
この作品はウィングス文庫なんですが、対象作品についてくる応募券を2枚集めると「プチ文庫」のサービスがあるそうな。
もう一冊、どれを買おうか考えないと・・・(^^;
締め切りは、2007年1月31日(消印有効)
詳しくは新書館HPにて→こちら。
追記の追記
ぷち文庫応募用に「宝印の騎士」を購入。
*1:任官先の基地の男性を恐怖に陥れる妄想ホモ・ポルノ雑誌「パープルヘヴン」の略。餌食(=ネタ)にされたショックから、退官した兵士が居たとか居ないとか(w。