時限絶命マンション

時限絶命マンション
作者:矢野龍王
 
途中で麻痺しちゃったんで、苦味も無かったかなぁ。
 

【内容】

「部屋対抗悪魔人形たらい回しゲーム。
 指定時間に人形を持つ者は死刑、生き残れるのは9戸中1戸のみ」
何者かの手により始まったマンション内殺人ゲーム。
恐怖のあまり住人たちが殺し合いを始める中、「生きるために人を殺す」ことに戸惑う高校生の恭二。
だがその彼にも狂気に満ちた住人達は牙を剥く。
彼の運命は?
(裏表紙より)

  

【感想】

ひたすらゲーム感覚を追求した作品と言えるかも。
もうちょっと詳しく言うと、サウンドノベルバッドエンドルートをひたすら進んで行くような感じ、かな。
 
一応。
一人称主人公が居てるのですが、独断専行的な面が見られるのと、「じゃあどうするの?」と言いたくなる優柔不断さが目に付く点で、思い入れを持つのが難しかったです。
(・・・もっとも、それで普通なのかもしれません)
 
また。
途中で根本的な疑問も覚えたのですが、そこは敢えて流します。
良くも悪くもそれもゲームの一環、なんだと思いますから・・・。 
 

最後に。
思いついた事があったので、机上の空論やってみます。
(かなり既読者向)

【検証】半数は生き残れたのではないか?

  • 参加チーム数:全9戸(それぞれNo.1〜No.9と、ナンバリング)
  • 存在する人形:計8つ(6h・12H・18H・24H・30H・36H・42H・48H) 

・初期状態を次のように設定する

参加チーム No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9
所持人形 6H 12H 18H 24H 30H 36H 42H 48H -
STEP1

No.1の持つ6HをNo.8へ

  • 開始6時間後、No.8リタイア
    • No.8の持つ48Hはドコにも帰れない為、没収せざる得ないはず
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9
- 12H 18H 24H 30H 36H 42H - -

 

STEP2

No.2の持つ12HをNo.7へ

  • 開始12時間後、No.7リタイア
    • No.7の持つ42Hはドコにも帰れない為、没収せざる得ないはず
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9
- - 18H 24H 30H 36H - - -

 

STEP3

No.3の持つ18HをNo.6へ

  • 開始18時間後、No.6リタイア
    • No.6の持つ36Hはドコにも帰れない為、没収せざる得ないはず
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9
- - - 24H 30H - - - -

 

STEP4

No.4の持つ24HをNo.5へ

  • 開始24時間後、No.5リタイア
    • No.5の持つ30Hはドコにも帰れない為、没収せざる得ないはず
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9
- - - - - - - - -

 

END

ゲームに積極的に乗った場合。
24時間で爆弾人形は無くなり、5家族が助かったと思われますが・・・。
この場合、どうなっていたんでしょうか?*1
  
それにモット巧い手がありそうな気も・・・*2

*1:作中、タイムリミット前に事を起こさなければ、この仮説が成り立つのか確認出来たんですが・・・。それを許さないために、ヤスリを使ったように見えてきました。

*2:例えば、例の部屋に「6H」を放り込むことに成功してたらとか。いきなりルール無視?