レンタルマギカ(9)

レンタルマギカ―魔法使いのクラスメイト (角川スニーカー文庫)*1
副題:魔法使いのクラスメイト
作者:三田誠
挿絵:pako
 
これで3ヶ月連続!
まさに月刊三田誠状態ですw。
(ただ、あとがきによると次の予定は初夏らしいので当面の読み収め)
 

【感想】

話を重ねる毎に、人と人との関係が豊かになっていきますね。
積み重なっていく愛着ってんでしょうか?
作品自体の魅力が深まっていく感じが心地よいです。
今回は主人公等に限りなく近い視点(=クラスメイト)を通して物語が進みます。
その為、魔術的な面よりも人間的な面がクローズアップされ、彼らがより身近になってくるような印象を受けます。
読んでて居心地が良いです。 

激化したのは、ヒロインの座を巡る争い(笑)。
これまではツンな娘がちょっとリードしてたような感じだったんですが



ついに本命がきましたよ!
不可抗力とはいえ、これは反則なんじゃないかとw
 
ただこの結果。
主人公が「なんで?」という物語を進める上で必要な疑問を抱くに至ったので、アドバンテージとして流します(笑)。
 
春を飛び越えて「夏はまだか」と言いたくなる良作でした。
 

【蛇足】

毛色の違う最後の一篇、ひたすら坊主がカッコ良かった。