世の中には色んな恐怖症があります。
代表的なものを指折り数えてみると・・・。

  • 1つ、高所恐怖症。
  • 2つ、閉所恐怖症*1
  • 3つ、暗所恐怖症。
  • 4つ、先端恐怖症。

んでもって、この他に何があるか考えた場合、絶対に外せないのは「水への恐怖症」じゃないかな。
「溺れた」という実体験から来るモノもあれば、陸とは違う別世界への恐れという精神的なモノもあると思います。
その精神的なイメージの根幹を成す、あるいは助長するものの1つが、水中の危険生物なんじゃないでしょうか。


その昔、学研まんがシリーズ*2ってのがあって、好きで読んでたんですが、その中の一作に次のものがあります。
有毒動物のひみつ (学研まんが ひみつシリーズ)
タイトル:有毒動物のひみつ
著者:木村研


(記憶にあるのは、毒々しい色の蛙の写真が表紙だったのでリニューアル版だと思います)
これが良く出来てたんです。
蛇、蛙、巻貝、蛸、そして定番のクラゲにフグ。
陸棲から海棲までの有毒動物を一通り紹介しちゃってます。


中でも、フグのどこに毒があるのか言い残しながらバタバタ死んでいく大昔の人の描写*3があるんですが、あれはシュールでした。


後日読んだ塩田丸男の著書*4に同じような一節があってビックリしたっけ。
説明によると、それは末広恭雄博士の受け売りとの事。


多分、「有毒動物のひみつ」も、そのくだりを引用してたんだと思います。
それはさておき。


最初に読んだ時、「一生海には行けねーよ…orz」とトラウマになりかけました。
ただ、日常からは決して得られない知識だったせいか、読むのが癖になっちゃったんですね(笑)。
恐々と(でも繰り返し)読み続けていたら、何時の間にか「有毒動物」ってのが好きなジャンルになってました。




月日は流れ。
今日、読んだのは下(↓)。

海洋危険生物―沖縄の浜辺から (文春新書)
タイトル:海洋危険生物 沖縄の浜辺から
著者:小林照幸


面白いです♪
特にハブクラゲ*5の章が出色です。
なんと。



クラゲ除けの効果があるという日焼け止め「SAFE SEA」が実際に効くのか実験しちゃってるんですよ!


「対照実験」というそうなんですが、次の4パターンを試されてます。

  • 1:クラゲ除けを塗った状態
  • 2:クラゲ除けを塗った後、海水をかけた状態
  • 3:クラゲ除けを薄く塗った状態
  • 4:何も塗らない素の状態



このそれぞれの状態の肌に、毒の触手を載せるんだとか。
絶対、自分じゃしたくないです(爆)。
注目の結果はというと・・・。


1番以外、全滅。


平成16年6月7日の読売新聞朝刊に「こんな記事」が出てたそうですが、読む限り検証不足の感が否めません*6
実際問題、クラゲ除けとしては気休め程度だと思っておくのが現実的だと思います*7


なんでここまでハブクラゲの章が気に入ったかというと、この本の中でハブクラゲの出没地として名指しされている「波の上ビーチ」に去年行ったからだったり(^^;。


その時の日記が「これ」。


往復の船旅も入れて、5月7日から5月22日までの長旅だったんですが結局、海には入らなかったんだよなぁ(笑)。


やばい、またどこか行きたくなってきた。

*1:他のは兎も角、これだけは絶対耐えられないですね(^^;

*2:NHKのあれ、なんちゃらゼミナールも好きでしたw。

*3:頭から尻尾まで全部食べた一人目が、この魚は目玉が悪いと遺言→二人目は目玉を外して食べるが死ぬ、3人目に皮が悪いと遺言→3人目は目と皮を外すが・・・(ry

*4:フグが食いたい!―死ぬほどうまい至福の食べ方 (講談社プラスアルファ新書)

*5:死者まで出すという凶悪な奴です

*6:塗った後に水をかけたとは一言もいってないですね。

*7:日焼け止めとしてどうかは別の話ですが。