陰陽師は式神を使わない

陰陽師は式神を使わない (集英社スーパーダッシュ文庫)*1
作者:藤原京
挿絵:藤城陽


藤原京、約10年振りの新作。
まず、作者と挿絵の取り合わせが個人的に金メダル!
読み終わると「易経」と「高い城の男」を読んでみたくなる不思議な一冊(笑)。


【感想】
最初はちょろちょろだったのに、気がつけば文字の奔流。
理解するドコロか、単に読むだけでも頭痛が…(^^;。
そんなアップアップの自分を救うかのように顔を出すイラスト。
出来は◎。
印象度では、本文に負けてません。
特に143ページのカットが秀逸。
あの文庫*2の特徴的な背表紙を忠実に再現。
思わず吹いて、読むペースが加速w。
気がつけば読了。


・・・但し。


今はまだ理解するだけの素養に欠けるので、本当の楽しさの10分の1くらいしか味わってないと感じる。
けど「理解出来ない」って事と「ツマラナイ」って事は、自分にとってイコールじゃない。
(言葉遊びになるけれど・・・)
「理解できたら面白いんだろう」
そんな遊び心を持って読みたい一冊。


そもそも。
作者が10年先に進んでるんだから、読者がそう簡単に追いつけるわけがない!
重ねて。
そもそも追いつけるなら、読者やってないですよ(笑)。


ネタは充分あるとの事。
次の作品でも、自分の知らない楽しさを教えてくれると嬉しいなぁ…。


【追記】
文字と挿絵のボリュームを入れかえると学研まんがになるなぁと思った*3(笑)。
「まんがでよむ 陰陽道入門」



結構、本気で欲しかったり(爆)。




【蛇足】
そろそろ初版発行から半年。
次の作品が出るのか本気で心配になってきた(爆)。
ので、応援も兼ね、今更感想書いてみました(^^;。

*1:発売日:2006/01・レーベル:集英社スーパーダッシュ文庫

*2:岩波

*3:版元は集英社だけどねw