アラビアの夜の種族

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫) アラビアの夜の種族 II (角川文庫) アラビアの夜の種族 III (角川文庫)
1巻収録内容:「聖遷暦一二一三年、カイロ」・「第一部 0℃」
2巻収録内容:「第二部 50℃」
3巻収録内容:「第三部 99℃」・「仕事場にて(西暦二〇〇一年十月)」
作者:古川日出男


アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)*1
↑:分冊記念にこっちを再読。


はじめに…。


ライトノベル的なモノを求めてこの作品に触れる場合、「災厄の書」について語られるまでは、ひどくとっつきにくいと思います。
ベニー松山さんのこの解説に触れ、「砂の王」の面影を追って読み始めた自分にとっては、正直序盤が苦痛でした(爆)。)


けれど。
序盤の「聖遷暦一二一三年、カイロ」を乗り越えて「第一部 0℃」に入った途端、この作品の印象は一変します。
顔を覗かせるのは、極上のファンタジー


読者の読者の読者の読者・・・。  
合わせ鏡の永続性。
終わる事のない物語に惹き込まれます。


とにかく。
この作品については2巻からでも、3巻からでも良いので「まずは読んでみて!」としか言えませんです(^^;。




【蛇足】

このコ*2の名前が見つからない(^^;。

*1:発売日:2001/12・レーベル:角川書店

*2:藤島康介デザイン