レンタルマギカ(7)(8)

レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い (上) (角川スニーカー文庫)レンタルマギカ―鬼の祭りと魔法使い〈下〉 (角川スニーカー文庫)*1
副題:鬼の祭りと魔法使い(上)(下)
作者:三田誠
挿絵:pako
 

【感想】

二冊並べると、続き絵の表紙画像が映えますね!
更新サボってた結果とはいえ、ちょっと得した感じがします(笑)。
 
個人的には、じわじわと。
本当にじわじわと評価の高まってるシリーズなんですが、遂に「鬼」と真っ向からぶつかる展開がきました。
加門七海の洗礼*2を受けた身にとって、妖異の中でも特別な存在だけにどんな調理をされるのか楽しみだったんですが・・・。



納得の出来ですた!
 
非日常が日常となっている世界の住人が、主人公と接する中で垣間見せる年相応の可愛らしさ、人間らしさが素晴しいです!!
 
特に姉妹とその祖母・姉妹とその守り手の間にある、相手には理解されなかったはずの優しさが沁みます。
それを見事引き出して、望ましい結末のために持てる全ての力で「否」を貫いた主人公の格好良さったらないです。
 

皆を助けられる未来を、どうしても見たかった。
(314頁)
 
「誰かに勝たなくてもいい――そんな方法を見極めるための『力』だ!」
(315頁/伊庭いつき)

 
読後感の良さが◎*3
続きが待ち遠しいです。
  
いじょ。

*1:レーベル:角川スニーカー文庫・発売日:2006/12/01

*2:産湯が藤川桂介。破戒が菊地御大w。藤木稟とか富樫倫太郎にも一時改宗w。

*3:にじゅうまる!