13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート

 
ジャケが可愛かったので購入(←マテ)
ではなく。
帯に惹かれたのが正直なトコロ、それが次の文。

【Q1】
「綾乃は授業中に昼寝をしたかった。だから、昼寝をした」
これは論理的?
(答えを知りたい人は、本書17ページをチェック!)

 
この問いにどう解答しているのか気になって、買ってみました。
(最近コレに似たフレーズをどこかで見たなぁと思いつつ・・・)
 

感想

「論理とは何か」に始まり、「論理的であるための方法」を述べ、「論理的な文章を書くコツ」をシンプルにまとめてあって分かりやすかったです。
 

「論理とは何か」を語る中で興味深かったのは

・論理的か否かを判定する際の「怖い落とし穴」、について触れたくだりです。
 

【例】
金星には日本の宿泊施設がない。だから、金星に日本の宿泊施設を建てるべきだ。

この例文には「オカシイ」と思ったのに、

【例】
この学校には女子更衣室がない。だから、女子更衣室を作るべきだ。

こちらには、違和感を覚えませんでした(^^;。
 
「結論に賛成だと論理が見えなくなる」のが落とし穴、だったとは・・・。
(これを成立させるには、説得力のある「無いと不便な理由」を明示する必要があるんでしょう)
 
んでもって。
このあたりまで読んだときに、最初にオビを見たときの既視感の理由を思い出しました。
 
そういえば。
「電撃の缶詰」で、三雲岳斗さんが似たような事を書いてたってばよ!!
 
↓たしかこんな感じの文について。

ヤツは強い。何故なら最強だからだ。

・・・ちっとも論理的じゃねーですな(笑)。
 
それが良く分かる一冊です。