13歳からの論理ノート
- 作者: 小野田博一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ジャケが可愛かったので購入(←マテ)
ではなく。
帯に惹かれたのが正直なトコロ、それが次の文。
【Q1】
「綾乃は授業中に昼寝をしたかった。だから、昼寝をした」
これは論理的?
(答えを知りたい人は、本書17ページをチェック!)
この問いにどう解答しているのか気になって、買ってみました。
(最近コレに似たフレーズをどこかで見たなぁと思いつつ・・・)
感想
「論理とは何か」に始まり、「論理的であるための方法」を述べ、「論理的な文章を書くコツ」をシンプルにまとめてあって分かりやすかったです。
「論理とは何か」を語る中で興味深かったのは
・論理的か否かを判定する際の「怖い落とし穴」、について触れたくだりです。
【例】
金星には日本の宿泊施設がない。だから、金星に日本の宿泊施設を建てるべきだ。
この例文には「オカシイ」と思ったのに、
【例】
この学校には女子更衣室がない。だから、女子更衣室を作るべきだ。
こちらには、違和感を覚えませんでした(^^;。
「結論に賛成だと論理が見えなくなる」のが落とし穴、だったとは・・・。
(これを成立させるには、説得力のある「無いと不便な理由」を明示する必要があるんでしょう)
んでもって。
このあたりまで読んだときに、最初にオビを見たときの既視感の理由を思い出しました。
そういえば。
「電撃の缶詰」で、三雲岳斗さんが似たような事を書いてたってばよ!!
↓たしかこんな感じの文について。
ヤツは強い。何故なら最強だからだ。
・・・ちっとも論理的じゃねーですな(笑)。
それが良く分かる一冊です。