クイックハルト短編外伝

副題:〈#_quickhalt_external:オッカムの剃刀ふたつ〉
作者:郁雄/吉武
 
以前「クイックハルト」を献本して頂いた「郁雄/吉武」さんが、同作短編をWEB公開されていたので読んでみました。(感想)と(考察)
どことなくサンリオ文庫とか石津嵐とかの匂いがする作品です。

内容

本編の後日談を、クイックハルトの女闘士〈ストレイジーク〉こと堀越レイア側の視点から描いた物語。
  

感想

ちょこっとだけ、ヒントを貰っていた本編の謎。
それが「嘆きのエヌ」の由来だったのですが、これが明かされました。
おぉ、面白いギミック。
読了後引っ掛かってた話題だけに、かなりスッキリしました。
 
けれど、一番のヒットは今作の主演男優ミッチですね。 
これが若い!
いや、実際には良い歳なのですが、まるで思春期の少年のような精神性の持ち主です。
BBBを例に挙げるまでもなく、不死属性の持ち主は概して精神年齢が成長しない傾向がありますが、この人もそうなんでしょーね。
 
にしても。
見切りが確かすぎても、あんまり良い事はないですな。
相手に言われるまでもなく、自分で分かってしまうのもチト切ない。
だからといって、この状況で敵に回るとなると「何で」と言われるのがオチ。
なので一度玉砕を推奨したいトコロではありますが・・・。
そういう器用なキャラじゃなさそーです。
 
「不器用ですから」な、お話でした。 

蛇足

  • このほか細かい話になるけれど、ハンスと話すときの一人称は「わたし」の方が良いような気も。*1
    • また内心の描写の時に「僕」という語句は要らないと思いました。
      • その方が歳相応な感じがします。

黒いのはターミネータータイムパラドックス

*1:日本語完璧なんだし