咲-saki(2)

咲 Saki (2) (ヤングガンガンコミックス)*1
作者:小林立
 
一巻と比べると格段に面白いです。(一巻の感想→こちら
闘牌シーンの見せ方が巧くなった気がします。
元々キャラクターには魅力があったので、こうなると鬼に金棒でしょう。
注目度を上げて次巻待ちます。
 

感想

今宮女子2年、門松さんのヤムチャっぷりに涙。

  • 速攻の打ち手らしいのに、初手からW東切らされたり
    • 切るなら初手、あながち間違いじゃないけど自分なら抱えて死にます
  • カンチャンのキー牌をガメられてて、降りて振り込んだり
    • 七萬と8筒を計5枚使われてて、暗刻の外で親っぱね!

 
これで「突っ張って一発振込んで」たら、完全に再起不能なんじゃ。
何をしたかって言えば、単に大口叩いただけなのになぁ・・・w
しかもこれで、終わったのかと思ったら、さにあらず。
観戦中、配牌から長考する”のどっち”を野次る役目まで。

ここは何も考えずに【北】か【9索】だろー
(71頁)

何も考えずに”って。
どこまで馬鹿キャラ扱いなんだってばよ!
 
また。
役満を食いタンで切られた印南、もとい田中さんってコも居ますが、彼女も「今宮女子」の選手でした。
してみると「今宮女子」の選手は総じて扱いがヒドイですねw。
 
これと比べるのが可哀相なほど「風越女子のキャプテン、福路さん」は恵まれています。
いうなれば写輪眼まで持っている陸奥天斗です。(陸奥については、「こちら」が詳しいです)
その上、後輩から危ないくらい慕われていて”人を動かす術”を知っています。
こうなるともう磐石です。
 
このおねーさんが「私でもあれには 振り込んでいたかもしれない」という「天江の倍満」が一体どんな手だったのか、非常に気になりますが閑話休題
 
対局中、一番の見せ場は、リーチに対しドラを勝負できない優希のため、道を拓いたシーン。
確かに残り一枚のドラを下家の優希が持っていると確信したのなら、あの7筒は間違いなくぶっ通しです。
全員の捨て牌・自分の手牌・王牌を眺めれば、678の筒子の行方は全て明らかですから。
物理的に当たる訳がありません。
 
それもこれも要所の牌を自分で抱えていたからで、間違った打ち方をしていなければ必ず手は入る事の証明みたいなものでしょう。
やや出来すぎのきらいはあるけれど、闘牌の説得力が増していることを実感した場面でした。
 
さて。
この福路さんの雀風、「自分が行けない時には人を使ってトップ目を削り、最後はきっちりマクるスタイル」は本当に隙がありません。
作中、プロをして感嘆せしめた、龍門淵は井上さんの流れを察知する能力。
これが劣化版亜空間(単なる邪魔ポン・邪魔チー)にしか感じられなくなるほどです。
こんなに早く魔法が解けちゃって良いんでしょうか?
神聖視されすぎてた龍門淵が、実は案外な感じで、どうしても油断してしまいますね。
 
多分、ここから巻き返すのが御大将の天江なんでしょう。
最後に公開された絵だけだと、何も考えてないコにしか見えませんが。
 
十万点スタートだと実感が湧かないけれど、42000点のプラスってのは非常に大きいです。
どんな手段で、この点差がつまっていくのか楽しみですよ!

*1:YG COMICS