BLACK BLOOD BROTHERS (S)(1)

―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集―
*1
作者：あざの耕平
挿絵：草河遊也


ドラマガに連載されていた短編をまとめた一冊。


さて、内容の方はというと。
丁度、三巻のあとの話、あの３人の微笑ましい日常の話。
（・・・いや、はたから見ればの話ｗ）




個人的に吸血鬼モノって好きです。
ベースにあるのは、Ｄと孔雀王・退魔聖伝。
その孔雀王の参考資料から吸血鬼幻想（種村季弘）を読み、黒塚（夢枕獏）で決定的になった訳なんですが・・・。


このBBBシリーズは、間違いなく黒塚の影響を受けていると思っています。


（ちょいネタバレ的、注意されたし）


突っ込んでみたいのは、「北の黒姫」とその眷属「クロー」の名。
クローは間違いなく九郎判官。
黒姫の北は、北＝東北→奥州で義経縁の地。
その上で「黒」姫。
「五行思想で北の象徴が黒」だったかどうかは定かじゃないですが、こうして見るとあながち穿った見方でもないのかな、と。




んでもって、これを書いているのがDクラッカーズのあざの耕平。
草河遊也のイラストとも相まって、現在進行中のラノベの中では一推しの作品だったりします。
シリアスと脱力のバランスが非常に良いです。
この短編集は、その脱力感が楽しめる一冊。

ファルコン・アローッ！

・・・って、ヲイヲイｗ。

*1:発売日：2005/07・レーベル：富士見ファンタジア文庫