ランブルフィッシュ(10)

ランブルフィッシュ(10) 学園炎上終幕編 (角川スニーカー文庫)*1
副題:学園炎上終幕編
作者:三雲岳斗
挿絵:久織ちまき


最終巻なんですが凄く良かった!
他社と比べて際立って厚みに欠けるスニーカー文庫において、ここ数年で見た最も分厚い作品(笑)。
(角川は紙質が薄くて丈夫なので、他社と比べるとどうしてもパンチに欠ける厚みになりますね*2)。




【以下、ネタバレ的感想】


まず前巻を読んでちょっと不満に感じてた所*3を必要最小限の描写*4で、スッキリさせてくれた点が○。
まさにSF!


また、貼ってあった伏線をまとめて回収してる点は◎。
担任の謎。
班長の真価。
深見兄の目的。
忍の外見の理由。
中でも特筆モノはまりあだけの武器に気付くシーン。


「ありがとう。みんな・・・大好きだよ」


これは反則ですってば(T^T)b。


んでもって。
これだけ魅力ある人物群の中で、主役の座を譲らない沙樹と瞳子には、もう天晴れを!
Ⅱ、
恵里谷スペシャル、
・・・ポーズ(笑)。
主役たる資質*5を存分に見せ付けてくれます。


そして迎える終幕。
エンディングは、これしかなかったですね。
終わらない日常の終わり。



今まで読んできて良かったと素直に思える一冊でした♪


【蛇足】
その後、電撃で三雲さんが書いてて食わず嫌いしてた「アスラクライン」を四巻までまとめて購入w。



*1:発売日:2006/02・レーベル:角川スニーカー文庫

*2:この学園炎上終幕編は518頁で19ミリ。ちなみに終わりのクロニクルの4【下】が516ページで24ミリ。ほとんど同じ頁数なのに、5ミリも薄いです角川w

*3:オーバーテクノロジ云々

*4:異種生命体の実在

*5:まさにライトスタッフ