"文学少女"と死にたがりの道化
物語を食べちゃうくらい深く愛している"文学少女"天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。
ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な"お化け"の嘆きと絶望の物語だった――!
(裏表紙より)
読まないとタイトルの意味が全く分からんのでした。
思うに、
- 「君と僕とは別の人間だから」言ってくれなきゃ分かる訳ないのですよ。
- だからそれを材料に責められるのは、とてつもなくやるせないのです。
- だからこそ、恥も外聞も無く自らの知る全てで説得に当った先輩を可愛いと感じるのでしょうし、
- 悩んで沈む心葉に共感出来たんでしょうね…。
けれど、今日は、
(252頁)
平穏を象徴するような優しいエピローグ、とっておきたいくらい良かったです(^-^)。
【追記】先輩の言及作
【青空文庫】より
人間失格 走れメロス 葉桜と魔笛 雪の夜の話 ろまん燈籠 女生徒 恥 グッド・バイ おしゃれ童子 如是我聞 畜犬談 貨幣 お伽草紙 斜陽 黄金風景 パンドラの箱めいてて興味をそそる太宰作品。時間作って読んでみるかな…。