シックス・ルーン(1)

シックス・ルーン〈1〉星ヲ守ル者たち (ヴィレッジブックスedge)
副題:星ヲ守ル者たち
作者:桜井亜美
挿絵:斎藤岬


表紙・巻頭・巻末を問わず、イラストは出色です♪
流麗な髪の質感とか、特徴的な目鼻立ちとか、思わず目を引く華があって大好きです。


なので内容も期待して買ったんですが・・・。


この作品って、

  • 何かのノベライズなんでしょうか?

それとも、

  • 続きモノの新シリーズなんでしょうか?

説明不足をなかった事にして突っ走るストーリーに呆然としました。
書きたいシーンがあるのは良いのですが、思いだけが先走っちゃってるのは感心しません。


でも。
これは作者だけの責任じゃない、とか言ってみたり。
最初に読んだ編集さんあたりが、「どうして?」と聞き返していれば容易に回避出来たはずだと思うのですよ。
とりわけ引っかかったのは冒頭なので尚更。




突然停止したモノレール
これに乗り込んできた不審者に対して、自分から話しかける最初の言葉が「旅行ですか?」というのは不自然ではないの?
(その人物が、忘我の美貌の持ち主だったとしても、理由としては弱すぎると思うのですよ)


もうちょっと慌てるとか、警戒するとかの方が自然だったのでは?。
「僕は怪しいモノではない」と言われて怪しむ展開は、古典なんだけど真理だと思うんだけどな。
こうしたヒロインの警戒感の欠如が物語から緊迫感をそぎ、結果的に対象年齢が大幅に下がっちゃってるのがどーにもやるせなす。
レーベル的に恐らく狙った層は、耽美系を好む「ハイティーン〜お姉さま方」だと思うので惜しいなぁ、と*1


続きを買うかどうかは、もうちょっと調べてからにしようと思います。


【追記:2006/10】
低年齢を意識しているっぽいので、方向性はこれであってる模様
ttp://kyanosblue.blog45.fc2.com/blog-entry-27.html

*1:それともローティーン向けであってるのかな?