シゴフミ
*1
作者:雨宮諒
挿絵:ポコ
油断してると泣かされる、そんな作品でしたよ。
その少女が運ぶのは、
もう届かないはずの
言葉たち。
(帯より)
とあるの11巻を探しに行った本屋だったのに、このフレーズが真っ先に視界に。
モノは試しと、その他諸々と一緒に購入。
軽い気持ちで読んだんですが、これは・・・。
目に、来た(T^T)。
【内容】
タイトルの「シゴフミ」とは、想いを残して逝ったひとと、残された最愛のひととを繋ぐ手紙の事。
作品の進行役は、その「シゴフミ」を運ぶ少女と、その相棒。
不慮の死を迎えたひとの元に、彼女達が現れるトコロから物語は始まります。
【感想】
どこかがずば抜けている訳でもない、いわば等身大の作品で泣かされたのは久々でした。
三章からなる作品なんですが、一応各章が独立してるので全体としては短編集の味わいが。
冒頭に書いた「油断してると」云々は、第一章の終盤。
極限まで相手を思いやって、
シゴフミには書かなかったけれど、
伝えたかった想いが、相手には届いたシーンを見て。
(以下、ネタバレ有)
「――君は空を飛べる?」
「・・・・・・ええ。あなたと一緒なら、きっと飛べるわ」
(105〜106頁)
良いなぁ・・・。