連射王(上)

連射王〈上〉
作者:川上稔
 
・連射王(下)の感想→「こちら
 

こんな作品

「俺、何かに対して本気になれるのかな?」
何事にも本気になりきれない高校生・高村コウ。
そんな彼は一人のゲーマーに出会い、
”己の本質”と真剣に向き合うことになる。
将来の進路を考え決めていく友人や幼馴染み。
変わっていく周囲の人間関係の中で、
彼の答えはどこにあるのか――。
 
「――敢えて問いますが、
 君は、ゲームが好きですか」
 
(帯より)

 
主人公の、そして読者自身の目に映るモノ。
見てるモノと、見ようとしているモノと、未だ見えていないモノ。
それらが一斉に頭に飛び込んできて、気持ちが揺さぶられました。
 
こういう作品は凄く好きです。
 

読了直後で脳が沸いてるよ

本当は(下)まで読んでから、まとめて感想書こうと思ってましたが、無理。
(黙っていられなくなるくらい興奮したし、今もしてるな)
 
物理的な理由で上下分冊なんだろうけど、ンな事は正直どーでも良くて、
上巻だけ出て未完で終わったとしても「好きな作品」だと胸張って言えるなと感じる。
 
そのうえで更に。
下巻まで既に手の内にあって、間違いなく読めるんだから何も言うことありゃしない。
 
うはは、スゲーや。
 
早く読んじゃったら読む本なくなるからと、一週間以上寝かせていた自分をハッ倒したい。
(むしろぶん殴る)
 
 

一番キタのは次のフレーズ。

「ひどいよ」
(266頁:幼馴染)

(何がひどいのかは、読んでからのお楽しみ)
この台詞を受けてもなお、何がひどいのか理解出来ていないように見える主人公。
その鈍さが壮絶にもどかしいです・・・。
 
作中の台詞を借りるなら、

「だめだなあ・・・・・・」
(066頁:幼馴染の親父さん)

になりますか・・・(^^;。
(親父さんは、伊達に歳喰ってねーのですな) 
 
 
作中の一キャラと読者とで、得られる情報を比較する方が間違ってますが
それでも言います。
「ド阿呆め」
「気づけ馬鹿め」と。

無自覚のいじめっ子は、これだから・・・。
 

と、同時に。。
どれだけの感情を込めて、そのフレーズを口にしたのか想像妄想。



やばっ。
ゾクゾクして鳥肌立ってきた!
 
寝取られ属性は皆無なので、下巻の展開によっては凹む可能性は高いですが、ココまで来たらそれも一興。
覚悟して下巻を読むとします。
 
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