BLACK BLOOD BROTHERS(6)

BLACK BLOOD BROTHERS 6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 九牙集結― (富士見ファンタジア文庫)*1
副題:九牙集結
作者:あざの耕平
挿絵:草河遊矢


これまでよりもはるかに、胸を打つシーンが多かったです。
1巻冒頭にある「あの、うそつきめ」ってフレーズからして避けられない瞬間を意識させられました。
とりわけグッと来たのは次のヤリトリ。

「・・・・・・ねぇ」
「ん?」
「・・・・・・兄者、いなくなっちゃうの?」






「いなくなりはしません。どんな形であっても。私たち兄弟は、未来永劫、ずっと一緒です」
コタロウとジロー:289頁)

本当に。ズルい台詞です(T^T)b。
このちょっと前のページ*2で、やたらとフェミニンな眼差しのイラストがあった直後、このシーンがきたもんですから、こっちの目頭も熱くなってまいました。




このほか。
「死のうは一定」と決め込んじゃった主従が、幸せそうで印象的だったりとか、
中間管理職の人のいぶし銀っぷりとか、
聖域にいるんじゃないのって御方の影がちらついたりとか、
翻って、小類人*3の身内(特に末妹)に対する愛着とか、
目を離す事が出来ないほど展開急。
とにかく。
ひどいトコロで終わってるので(^^;、次の巻がちゃっちゃと出る事を期待します。


【追記】
あえて触れてませんが、ヒロインもしなやかに強くて眩しいです。
・・・最後の晩餐のシーンなんて直視出来ませんでした(笑)。

*1:レーベル:富士見ファンタジア文庫・発売日:2006/09/25

*2:285頁

*3:読みは「ちゃいるど」ですw