狼と香辛料(3)
内容
旅を続ける行商人ロレンスと狼神ホロは、ホロの故郷の情報を集めるため大市と祭りで賑わう町に向かう。
道すがら。
その町を縄張にする若い商人アマーティに出会うも、ホロに一目惚れした様子で・・・。
急速にホロに近付き始めるアマーティ。
折悪しく・・・。
二人の間には誤解が生んだ亀裂が走り、やがてはロレンスとアマーティの商売をも巻き込んだ大騒動に。
感想
この作品は自分の好みを超えたところで面白いです。
理性で量れる商人の理屈は無問題、楽しいです。
厄介なのは・・・。
思春期に覚えたような絶望的な焦燥感を追体験させられる事。
これはもう。
無条件降伏(_ _)/~。
ジリジリする展開に息苦しさを覚え、一度読むのを中断したほど。
「先にエピローグを読んでまえー」という誘惑に負けるかと思いました。
それを断ち切ったのは次の台詞。
「ホロは旅の途中、私の腕の中で三回泣きました」
(223頁:ロレンス)
前後の流れを考えると、全くもって上等です!!
お陰でこっちも気分も持ち直し、無事読了出来た次第。
答えの出せない問い掛けの重さを理解したロレンスの今後が、非常に楽しみになってきましたよ♪
【蛇足】馬に蹴られて(ry
にしても・・・ホロの前では、みんな小僧になるんね。
どうあがいても勝てる気がしませんw。