オイディプス王
作者:ソポクレス
訳者:藤沢令夫(Fujisawa Norio)
【前置、もとい】
過日、某劇場にて「シラノ・ド・ベルジュラック」を観劇してきました。(→これ)
期待していたのは、古典的で重厚ないわゆる「普通の」舞台だったんですが、そこで目にしたのは意欲的な新劇。
多分。
通の人なら、演出家の名前を見て「普通じゃなかろw」と分かるんでしょーが、なんせ無知なモノで(^^;。
まさか。
幕末的で桜の散る「シラノ」とは思わなかったよw。
しかも。
終劇後のカーテンコールが無かったし!?
何を考えてこんな演出になったのか知りたくて、終劇後のトークショー*1まで参加。
まぁーこれが舞台と同じ位、面白かったです!
- 感じたのは「違和感を捕まえて離すな」って事。
- 無駄なモノを削ぎ落とすのではなく、大事なモノだけを拾い集めて再構成するって事。
- その大事なモノを見つける為の感性を持ち続けたなら、言葉の壁なんてないって事。
その上で、シラノの主題を「男の死に様だ!」とする意見を開陳、激しく納得してまいた。
(だから、桜の散るシラノだったんですな、と)
また。
最後には観客からの質問にも答えてくれたんですが、この時の司会が凄かった(笑)。
冗長な質問には、「で、何が言いたいんですか?」とか「その通りなんじゃないでしょうか」とかで容赦なく切り返し、演出家本人に答えさせません。
時間がオシてたこともあったんでしょうが、妙な形でプロの厳しさを知った気がします(笑)。
そうそう。
なんでカーテンコールが無かったのかも教えてくれたんでした。
なんと。
今回の公演では演者さん達自身が、大道具さんとかの裏方的役割も兼務されてたんだとか。
劇のラスト。
壇上には主役一人。
決めの台詞を言い放つ中、ものすごい勢いで桜吹雪が舞い落ちてきます。
壇上の空間を全て埋め尽くすような圧倒的なボリューム。
これを、
降らしていたのが、
その他の演者さん、だったそうで。
カーテンコールは物理的に不可能だったんだそうなw*2。
・・・面白いなぁ。
で。
この演出家さんが、今回観に行った「シラノ」と並行して手がけていた作品が「オイディプス王」。
日程的に舞台は観に行けないけど興が沸いたので帰路、岩波文庫版を購入した次第。
【感想、というか】
これは。
一度、舞台で見ないと駄目だろなぁ。
こんなに理不尽で救いがないとは・・・。
無知も罪なのかと小一時間(ry。
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どっかで上演されてないか調べてみたくなりました。