カミヨミ(6)

カミヨミ 6 (ガンガンコミックス)*1
作者:柴田亜美
 

内容

山奥の洋館「銀狼館」に出かけた帝月一行。
館の娘・文石と天馬、会うべきでなかった二人が出会う時、館に潜む獣が目を覚ます!
(帯より)

 

感想

おまえの母親の厚意ほど恐ろしいものはない!
(107頁)

これ、「今回の旅行は単に慰安なのだ」と気を抜く天馬に、帝月が告げた言葉。
館に滞在した客が次々と消えてしまう、不可解な状況で出てきたフレーズです。
彼に恐いものがあるなんて思ってもなかっただけに、ちょっと噴きました。
 
自分自身がちょっと恐いと思ったのは、ここの館の食事。
もとい、材(ry。*2
昼に見た実際の秘湯の姿といい、何が入ってるかわからないってのは嫌だなぁ。
 
対して、ホッとしたシーンは後半にあった見開き(112・113頁)。
キャラが不安定なのか、不安定なキャラなのか、それを判然とさせない文石も充分可愛いのですが、一番は不動です。
ああいう見せ方が出来るのは、正直ズルイと思ったですよ。
いつでも、どこでも一緒かぁ・・・。
そんな。
特別な関係を羨む気持ちもないといえば嘘になるけど、本当はありふれた日常が欲しかったんだろうな、と思うと少し泣けてます*3。 
 
”彼女”との予期せぬ別れが作りあげた世界、その純粋さがとても好きなシリーズなので、続きが待ち遠しいです。
 

蛇足

男のどこに”針金の一本や二本を隠し持てるのか”は、深く考えたくねーですw

*1:GFC SUPER

*2:あ、伏字になってないやw

*3:こういう感傷的な葛藤は大好物です